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株式会社わかさ生活の社長が語る女子プロ野球とeスポーツの理想的未来予想図 vol.1 『サプリメント会社の社長がなぜ女子プロ野球を創ったのか』

CMでお馴染みの『ブルーベリーアイ』を世に出した株式会社わかさ生活の社長 ⻆谷建耀知(かくたにけんいち)氏。彼のもう一つの肩書が女子プロ野球創設者であることをご存知だろうか。サプリメント会社の社長がなぜ女子プロ野球を創ったのか。その経緯や女子野球の課題と将来、更にはブルーベリーアイで支えるeスポーツについて語ってもらった内容を3回に分けでお届けする。

ไอคอน 14064302 1010947749023817 4932773680514163249 nShotaro Yamasaki | 2019/08/20
  ――まずそもそも、なぜ『野球』に興味をお持ちなのでしょうか?  

私が学生の頃、周りは野球くらいしかやっていませんでした。ただ、私自身は病気のためできなくて。野球をやっている同級生たちが羨ましくて、実は逆に野球が大嫌いでした。  

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ターニングポイントとなるきっかけがあったということですね  

病気で入院していた時に同じ部屋だったおじさんが毎日テレビで野球中継を観ていたんですよ。それを一緒に観ていると、そのおじさんが「この選手はすごいんだよ」なんて解説してくれるんですよね。それを聞きながら観ていると、色々な選手の名前を否応なしに自然と覚えていって。当時は関西でもジャイアンツの放送ばかりだったので、ジャイアンツの選手から覚えていきました。     

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そのおじさんとテレビ中継を観ていくに連れて、野球を好きになっていったんですね。  

そうですね。野球のプレー経験はありませんでしたが、応援することの楽しさだったり、そういった方面から興味を持つようになりました。 

それからは高校野球も好きになって、大会全試合現地観戦するくらいでしたから。試合結果とか、気になる選手の成績はもちろんですが、高校野球をずっと見てきたので、その選手たちがその後どこの球団に行ってどのような活躍をしているのかも気になりますね。

直近だと学生時代から気にしていた履正社の安田くんと大阪桐蔭の藤原くんがロッテに行きましたから。今はジャイアンツだけじゃなくてロッテも気になりますね。  

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プロ野球ファンや高校野球ファンは多いと思いますが、その中で女子野球に興味を持つ方は少ないのかなと思います。そこに行き着いたきっかけを教えてください。  

私は生まれが兵庫県丹波市です。そこで当時、女子高校野球の大会をやっていたんですね。私はこの市にはふるさと納税したり、昔からいろんな形で寄付をしてきました。そんな自分の生まれ育った場所で女子の高校野球が行われている。しかも全国大会だというのに5校しかない。

高校野球は好きですから、女子ももっと参加校数が増えればいいのになと思っていたんです。 ある時、母校再生のお話をいただきました。このタイミングで「私の母校を女子高校野球の6校目にしよう」と思ったのがきっかけですね。そんな考えからなので、儲けようという気持ちなど全然なかったです。   

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これまでに、どのくらい投資してきたのですか?   

ちょうど10年で、これまで100億ほど使いました。冷静に考えると馬鹿げてるんですけども(笑)。

私が始めた当時、野球人口が600人だったのが、今では2万人を超えました。小学校の学童野球まで含めばもっといますから。女子の野球人口は間違いなくこの10年で増やせたのかなと思います。  

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始まりは、どんな活動から始めていったのですか?   

もともとは各学校を回って、『女子野球チームを作りませんか?』ってお誘いしました。ちょうど学校の理事長をやらせていただいていたので、関西の中高大を持っているような学校の校長や理事長とお話しさせていただく機会が自然とありましてね。そういった方々は面白そうだって話を聞いてくれるんですが、詳しい内容を監督に話すと、それはできないと全ての学校に言われたんです。  

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それは、どんな理由からですか?   

理由はいつも決まっていて、『グランドの場所が取れない』『女子にボールが当たったらどうする』『着替えはどうする』の3つでした。 このままだと進展が見えないと思ったので、だったら自分たちで女子野球の実績を作ってしまおうと、自分が理事長についた学校で部活を作りました。 

部員集めは難しかったですね。入学直後に2人来てくれました。たった2名だったので、理事会ではボロボロに言われたんですけど、私はこの2名が来てくれたことで、『可能性はあるな』と思いました。 実際に翌年は16人、その翌年は32人来てくれました。

その実績を見て、近隣の学校も女子野球部を作り始めたんです。最初は京都両洋高学校が作ってくださって、その次に甲子園で準優勝した京都外大西高学校が作ってくださいました。これで京都だけで3校。こんな形でどんどん増えていったんです。  

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つ実績ができたことで後が続けやすい環境ができたのですね。  
そうですね。最初に入部してくれた2人のうち1人は今、指導者になるために一生懸命勉強してくれていましてね。非常に嬉しいです。  

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いろんな種が芽を出して育ってくれていますね。  

野球をやっている子は純粋に野球をやりたいと思っているだけなんですね。 よく「女子に硬式球は危ない、顔にボールが当たったらどうするんだ」ってよく言われるんですが、男子の野球部員でも女子よりもっと下手な子ってたくさんいますからね(笑)。

要は運動神経の差なので、『女の子=危ない』って言うのは違うと思います。周りが必要以上に『危ない』と思っているだけで、やってる選手本人たちはそんなこと思っていないんじゃないですかね。  

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まずは女子高生に野球をプレーできる環境を作ってあげて、その子たちが育ったら今度は女子プロ野球を作られて…女子野球発展のために大きな投資をしてきたわけですね。  

例えば今年で辞めましょうと言われたら辞める覚悟はあります。ただ、女子高校野球部を作ってくださった学校が昨年28校までいって、今年で30校をこえました。どんどん手が挙がってきている現状があります。甲子園の有名校も手を挙げてくれていますし、このペースで今後も5070校と増えていくと思います。 

ただ大会に関しては、春は埼玉県の加須市、夏は兵庫県の丹波市でやっています。お客さんは数える程しか入ってもらえていないんです。これは10年前と変わっていません。

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また、決勝戦だけでも甲子園で行うなどして、選手たちのモチベーションにも繋がる施策を考えていたのですか?   

最低32校集まったら高野連の方にお話をしようと思っていました。そして今年目標だった32校の目処が立ちましたのでお話にいかせていただいたんですね。門前払い食らうのかなあ思っていたのですが、ちゃんと話を聞いてもらえました。

ただ一企業がやりたいと言ったところで難しいのですね。 

自分で言うのは変かもしれませんが、私は女子のプロ野球を広めたいというよりは、野球やりたかったけど他の競技に行った女の子もいっぱいいました。目標をつくってあげたら野球をやりたいと思う子も増えるのではないかと思って、女子プロ野球リーグを2009年に作りました。女子野球の環境を広げないとレベルは上がらないと分かっていたので。  

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女子野球を広めるにあたって、観戦に来ていただくお客さんの意識も変えていきたいのでは?   

男性客は、自分たちが男子野球を見てきているので、どうしても女子野球と男子野球を比べちゃうんですよ。「なんだ、急速130程度なのか」とか単純に「下手だ」といった言葉がどうしても会話が出てきてしまいます。 

ただ、守備になると結構歓声が沸くんですよ。やっぱり女性独特の柔らかさによって、特にダブルプレーとかは上手なんですよ。バレーボールでは男子はパワーで試合が進みますけど、女子だと拾って、粘って、といった特徴があるわけですよね。それは女子野球でも言えることなんです。


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ผมทำตาม http://king-gear.com/articles/1091

わかさ生活オフィシャルHPhttps://www.wakasa.jp/