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株式会社わかさ生活の社長が語る女子プロ野球とeスポーツの理想的未来予想図 vol.2 『経営者のプライドがありまして、赤字のまま終わるのは良くない』

『ブルーベリーアイ』と女子プロ野球を生み出した株式会社わかさ生活の社長 ⻆谷建耀知(かくたにけんいち)氏。女子プロ野球発展のために2009年に掲げた10年計画の10年目を迎えた今、どれほど理想に近づけているのか。それともまだまだ課題はあるのか。シリーズ第2回はそんな女子プロ野球がこれから進むべき方向性を角谷氏に話していただいた。

ไอคอน 14064302 1010947749023817 4932773680514163249 nShotaro Yamasaki | 2019/08/21
VOL.1はこちらをご覧ください。

――2009年に10年計画を掲げられました。その時に思い描かれた2019年と現実の間で、計画よりうまく行った点とそうでない点について教えてください。  

女子野球そのものの参加校数を増やす点はうまく行きましたね。 ただ、女子プロ界の話に絞ると観客数は思ったほど伸びなかったです。だいたい今でも1試合で来場されるお客様の数ですが、1試合1000人、おおいときでも2000 4000人ほどで少ないんです。大きい球場だとガラガラに見えてしまう数です。

でも考えてみたら、バスケットボールで2000人と言えば、体育館で超満員なんですよ。でも野球だと、どうしてもね

狭い球場だと、例えば伏見桃山球場のような狭い球場だと600人ほどで超満員になります。他にも川口市営球場だと2300人ほどしか入らないので、何度か満員になったこともあるんです。ですがやはり球場のキャパシティが大きいところだと空席が目立つので、難しいところですね。

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自分たち一社だけなら球場にお金をかけて作ることもできるのですが、複数チームあるのでそれも難しいですね。  

選手のレベルは想像以上に伸びました。最初は球が外野超えることはほとんどなかったですから。ピッチャーだって、ひょろひょろだったのが130km/h投げる選手も出てきました。金属バットとはいえ、スタンドもそのままのサイズでホームランを40試合で5本くらい打てる選手も現れましたし。

この子は高卒で入ってからどんどんパワーをつけていって。この間千葉ロッテのスカウトの方が来られて、「あのレベルは男子の野球でもなかなかいない」っておっしゃるくらいです。岩谷(岩谷美里)って子なんですけど、京セラドームの高いフェンスにライナーでぶつけるほどでね。レベルは間違いなく9年前の想像以上に上がってきています。  
     

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選手のサポートはどのようなことをされているのでしょうか。  

栄養士をつけた食事サポートもつけてますし、何よりうちはサプリメントの会社なので、もちろん選手にも提供しています。選手寮も完備していて、最初の2年間は年齢関係なく寮に入れるようにしました。 

また、辞退した選手たちの中から、指導者とか野球教室の先生になってくれ子が出てきたらいいなと思い、野球教室をすごい数やってるんですよ。 

最初は女子が教える教室は避けられるかなぁと思ってたんです。確かに最初の2年くらいまでは断られてたんですけどね。やっていくうちに女性の方が、男性の野球経験者よりも教え上手だということに周りが気づいていきました。  

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その話を伺うと、男子の中高野球のコーチに女性が就任してもおかしくないですよね。  

そうですね。実際、京都の洛南高校の野球部監督は女性ですよね。あと、宮城県では女性監督が昨年2人いましたからね。まだまだ女子マネージャーがノックの補佐をしたらいけないとか、色々と問題にもなりますが、今の理事長になられてからはそういう問題が起こったとしても、次の理事会で議題にあげられて良い方向に変更されます。
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やり始めたら、10年は必ず継続する。この10年間が終わって以降も続けていく原動力は何でしょうか?  

経営者のプライドが多少ありましてね(笑)。

やはり赤字のまま終わるのは良くないですし、選手たちには我々がちゃんと給料を払っていきます。ただそれは、わかさ生活から出ているので、本当は女子プロ野球リーグの中からきちんと全部払える環境を作ってあげる必要があると思います。

そしていずれは自分からチームを離して、他の企業様にチームを引き継いでもらいたいと思っています。その時に赤字体制のままだと、もらっていただく企業様に申し訳なくてできないですからね。

ทำตาม Vol.3

わかさ生活オフィシャルHP=https://www.wakasa.jp/