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Xavi ·อลอนโซ่·ผู้อำนวยการ Morimo Mori "สิ่งสำคัญที่แสดงให้เห็นถึงความคิดสร้างสรรค์"

リバプール、レアル・マドリード、バイエルン・ミュンヘンといったヨーロッパのトップクラブ、そしてスペイン代表チームで活躍してきたシャビ・アロンソ氏が来日。  U-21日本代表の森保一監督と共に「アディダスフットボール」主催のトークイベントに登場し、指導者に求められることや「フットボールにおけるクリエイティビティ」の重要性について語ってくれた。

Icon 27497692 1005690116236661 866103023 nYumiko Tamaru | 2018/02/01
数々の栄光を手にしてきたフットボール界のレジェンドから直接話を聞くことができる貴重な機会とあって、抽選で当選した25歳以下のファン20名が集まった会場の「サッカーショップKAMO原宿」は、緊張と興奮が入り混じったような空気に包まれた。     

ーー先ずは森保監督にうかがいますが、選手の頃にもっていたサッカー観は、監督になってから変わりましたか?   

森保:これまでいろんな指導者たちから学ばせてもらったことを指導者として活かしていこうと思っていますが、サッカー観自体は選手時代と変わっていないですね。   

ーー森保監督が指揮されるチームというのは、サンフレッチェもそうですが、チームが非常に魅力的で、スタッフや選手たちとコミュニケションを密に取られていたからこそだと思うのですが、監督ご自身もいつも笑顔が多いのが印象的です。   

森保:自分が好きなことを仕事にしていますので、それを楽しもうという気持ちでやっています。厳しいことも難しいこともたくさんありますが、楽しむことを忘れずにみんなでやっていこうと思っています。

チーム作りとしては、個の成長だけでなく、やはり組織力ですね。お互いが助け合い、協力し合ってひとつのものを作り出すというのが日本人の良さだと思いますので、そういうものを出すことを常に考えてやっています。   

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ーーシャビ・アロンソさんにも同じ質問をさせてください。アロンソさんは現役引退後、アディダスが主催するタンゴリーグの選抜チームである「タンゴスカッド」の監督を務めていらっしゃいますが、選手でいることと指導者として指導することにはどのような違いがありますか?   

アロンソ:選手だった頃は、自分のサッカーだけを考えて、自分がベストを尽くしてさえいればよかったのですが、指導者になると、全員のことを考えなければなりません。

それから、どうすれば自分のアイデアをみんなにうまく伝えられるかも考えなければなりません。選手より監督の方が大変ですね。   

ーー将来、どこかのクラブや代表チームの監督をやってみたいとは思われますか?   

アロンソ:大好きなサッカーにずっと関わっていきたいという気持ちがあります。ですが、選手としてプレーすることはもうできませんから、今度は指導者として関わっていきたいと思います。

ただ、そのためには自分のサッカー観をみんなにうまく伝えることができなければなりません。それができると思えるようになれば、クラブチームでもどこでも、監督をやってみたいと思います。とはいえ、責任がとても大きいので、プレッシャーもありますが。  

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ーー次に、クリエイティビティについてうかがいたいと思います。シャビ・アロンソさんは「ピッチ上の指揮官」と言われるほどリーダーシップがあり、クリエイティブなプレーを得意とされていました。サッカーに必要なクリエイティビティとは、アロンソさんにとってはどんなプレーなのでしょうか?   

アロンソ:クリエイティビティというのは才能のひとつだと思います。それを磨くのもいいのですが、それを活かすにはチームプレーが必要で、周りの選手が自分のやりたいことを理解してくれている必要があります。

変わったことをやる選手がいたら、その選手はクリエイティブであるということです。それを理解して伸ばしてあげれば、試合の展開を変えるようなプレーをしてくれるようになるでしょう。フットボールの魅力はいろいろありますが、クリエイティブな要素がないとフットボールの魅力は半減してしまうでしょうね。   

ーーシャビ・アロンソさんは現役時代「パスマスター」と呼ばれていて、サイドチェンジにしてもクロスにしても、プレースキックにしても、非常に創造的なプレーを見せてくれました。ご自身のプレーでもほかの選手のプレーでもいいのですが、印象に残っているクリエイティブなプレーというのはありますか? 

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アロンソ:これというものはとくにありませんが、自分の持ち味はドリブルとかゴールを決めることではなく、パスの出し方やその精度にありました。

そして、誰も予想できないようなところにパスを出すことでした。自分はミッドフィルダーで、プレーの流れを見やすいポジションでプレーしていましたから、自分のビジョンを描き、どうすれば試合展開を変えられるかということを常に考えながらボールを出していました。   

ーー05/06シーズンにニューカッスル戦で超ロングシュートを決められましたが、ああいうのはやはりシャビ・アロンソさんにとってクリエイティビティなのでしょうか?
  

アロンソ:確かにあれはクリエイティブなプレーと言えるかもしれませんが、あのシュートを打つためには、どちらかというとクリエイティビティより勇気が必要だったと思います。

ああいうシュートはそれまでにも何度も試みていて、失敗もしていたのですが、あの日はたまたまうまくいきました。「失敗するかもしれない」という恐れがあるとできないプレーですね。

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ーー日本のサッカーのさらなる向上のためにはクリエイティビティが必要だと思うのですが、クリエイティビティを高めるためにはどうしたらいいのでしょう? 何かいいトレーニングなどはありますか?   

アロンソ:組織的にプレーするのはすごく大事なことですが、指示通りにプレーすることができた上で、さらに「勇気」が必要です。ときに「やんちゃ」であることも必要なのです。

約束事とは違うプレーになるかもしれませんが、自分のクリエイティビティを信じて、チャレンジをしていくことが大事です。「いい子」でいるだけではうまくいかないこともあるのです。   

ーー森保監督からアロンソさんに何かご質問はありますか?

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森保:世界に名だたる超一流の監督たちの下でプレーされてきたわけですが、指導を受けた監督たちのことで印象に残っていることや、ご自分と一番合う監督が誰だったかなどを教えていただけたらと思います。   

アロンソ:監督によってやり方はいろいろでしたが、どの監督にも共通していたのは説得力があるということです。選手たちがその監督を信じて納得することができて、「この監督のために頑張りたい!」と思わせてくれる監督や、選手たちをまとめることがうまい監督が多かったですね。

監督が一番いい選手だけでチームを構成していないように思えるときでも、そこにはちゃんと意図があるんだということを、言葉にはしなくても選手たちに理解させられる監督が多かったと思います。   

森保:もうひとつお聞きしたいのですが、ユース時代に出会った指導者たちに言われた言葉で、やる気が出たり、もっと上手くなりたいと思わせてくれた言葉があったとしたら、それはどんな言葉でしたか?   

アロンソ:私は監督に注意されるのが好きでした。注意されるほど期待されているんだ、ちゃんと見てくれているんだ、と感じることができたからです。ミスをしたときに監督がちゃんと見てくれているとわかると嬉しくて、それがモチベーションになりました。   

ーー参加者の皆さんからも質問をどうぞ。   

参加者1(小学生):これから試合だというのに自分に自信が持てないとき、どうすればメンタルをポジティブにもっていくことができるでしょうか?   

アロンソ:すごくいい質問ですね! 結局は自分との戦いです。自己説得と言うのですが、自分がやってきた練習や自分の力を信じて、「大丈夫だ! 自分は絶対にうまくできる!」と自分を納得させ、自分との戦いに勝たなければなりません。自信がないままピッチに出ていってもうまくいかないでしょう。   

参加者2:「イスタンブールの奇跡」について教えてください。3点差をひっくり返すことができたのは、どんなことをしたからなのでしょうか?   

アロンソ:似たような回答になりますが、ああいう状況で必要なのも、やはり自分との戦いです。もうダメだと思っていた選手もいましたが、「いや、まだいける!」と思っていた選手もいました。

皆が自分との戦いに勝ち、「なんとかこの逆境を乗り越えようという!」と自己説得することができたからこそ、ああいう奇跡を起こすことができたんだと思います。   

参加者2:10代のうちに選手が身につけておくべき能力はどんな能力でしょう?
  

森保:チームで決められたことができる技術や戦術理解があることも大事ですが、リスクを冒せる場面もあると思いますので、そういうときは思いきってチャレンジできるメンタルを培ってほしいと思います。   

ーー最後におふたりからみなさんにメッセージをお願いします。   

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アロンソ
:この機会に東京に来ることができてとても嬉しく思っています。本当に感謝しています。

皆さん、こうやってわざわざ会いに来てくださってありがとうございます。ヨーロッパでプレーしていても、日本の皆さんからの応援を遠くから感じていたのですが、今日こうやって皆さんと実際にお会いすることができて、こんなに若い方々もわざわざ来てくださって、本当に最高に嬉しく思います。アリガトウ!   

森保:今日はシャビさんや皆さんとお会いできる機会をいただけて本当に光栄でした。東京オリンピックに向けて、日本人の代表として戦って、日本人の皆さんに喜んでもらえるように、そして日本人の魂をもって戦えるチーム作りをしていきたいと思いますので、応援していただければと思います。

シャビさんがしゃべるとみなさん食いついて、一語たりとも聞き逃さないぞ!という姿勢で聞いていらっしゃいましたが、同じような姿勢で選手たちが自分を見てくれるようにしていきたいと思います。シャビさんはすごく良い指導者になると思います。ありがとうございました。      

日本の若い選手たちに向けて、わかりやすい言葉で真剣なアドバイスを送るアロンソ氏の姿は、まさにロッカールームで選手たちにチームトークをしている監督のようだった。

 憧れのレジェンドが目の前で話をしてくれるという夢のような機会に恵まれた若い参加者たちは、「クリエイティビティを発揮するために必要なのは勇気だ。

自分がそれまでやってきたことや自分の力を信じて、自分との戦いに勝つことができれば、3-0の逆境をはねのけて勝利を手にするだって可能なんだ」というアロンソ氏の言葉に勇気づけられたかのように、ときにうんうんと頷きながら、神託ともいえるその言葉を噛みしめていた。

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