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森岡亮太(アンデルレヒト)インタビュー Vol.1「本当に苦しんだポーランドでの日々」

Jリーグのヴィッセル神戸でプロとしてのキャリアをスタートした森岡亮太選手。その後にポーランドでプレーし、今季はベルギーリーグにて15得点13アシストの大活躍。欧州の地で足元を支えてくれているスパイクへのこだわりやベルギーの名門アンデルレヒトの背番号10を背負って戦っている日々の話をたっぷり聞かせて頂いた。

ไอคอน 16466945 810048175800857 1247399717 nKoike Kikuchi | 2018/05/18
――森岡さんのスパイクへのこだわりや、ポーランドやベルギーでのサッカーについて聞けるのを楽しみにして来ました。今履いているスパイクも持参頂きありがとうございます。

森岡 宜しくお願いします。

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ーーまず最近の話を聞かせてください。前回の試合シャルルロワ戦(4/30 3-1勝利)を映像で見ましたが、1得点1アシストの活躍でしたね!(取材日:5/2)   

結果も出してチームも勝って、今の状況はどうですか?次の首位ブルージュ戦が大事な試合だと思うのですけども。(5/6のブルージュ戦では1得点し勝利に貢献)   

最近の活躍を見ているとベルギーには長くいるイメージがありますが、まだ1年弱ですよね?   

森岡 夏に来たので、まだ1シーズン目ですね。

ーー  一概には言えないかもしれませんが、日本とベルギーのサッカーで一番これが違うかなという点は?   

森岡 激しさじゃないですかね。デュエルとか球際の部分です。日本のJリーグはあんまり激しくきませんが、こっちはガッツリきます。   

――守備の際には遅らせるのではなく、ボールを刈り取りに来るという感じですね。   

森岡 そうですね。   

――確かに日本ですと「遅らせて遅らせて」とか、前を向かせないことを大事にしてますよね。   

森岡 日本ですとボールを取らなくても、前を向いてプレーさせないとかはありますけど、こっちは取り切るディフェンスです。   

――ベルギーの前にプレーされていたポーランドも同様でしたか?   

森岡 ポーランドの方がその色が強かったです。あまりみんな技術がないので、ガチャガチャしてしまう感じでした。   

――フィジカル重視のポーランドの方が森岡さんの良さが活きづらいですよね。今の方がやりやすいんじゃないですか? 

森岡 今の方がやりやすいです!ポーランドはチームも降格圏争いを毎年するようなチームでしたので、ほとんどのボールが僕の頭上を行き来する様なサッカーでした。ベルギーに来て「サッカーできているな!」と感じています。

――体格に優る選手と戦う毎日で、サッカーの考え方が変わったり、ボールの受け方を考えるようになったり工夫している事はありますか? 

森岡 どうですかね。結果は求められるんで。というか結果を出さないと上に行けないので、結果を凄く意識するようになりました。   

――今シーズン、10得点以上取っている秘訣は何ですか?点を取らないと現地では認められないというのはあるとは思いますが。   

森岡 とにかくゴール前に行くことは意識していますし、得点チャンスの場面でしっかり自分もその場所に入れるように考えて動いています。

――森岡さんの最近の試合を見ていると、ハイプレッシャーの中でもスッと前を向いてプレーできていたり、余裕があるなと思って見ています。

 森岡 どうですかね。元々日本の時からそういうタイプかもしれません。「判断は早くしないと!」とは思いますけれど、それも慣れだと思っています。  

 

――慣れという意味ではポーランドの経験が大きかったんじゃないですか?   

森岡 はい、ポーランドでだいぶ意識が変わりました。   

――ポーランドではボールもなかなかまわってこないし、チームも弱いし、苦しんだのではないですか?   

森岡 ポーランドでは本当に苦しみました。色々きつかったです。   

――ポーランドという国自体はどうでしたか?   

森岡 街の距離感が遠かったですね。国も大きかったので、遠征もバスで長時間になったりしました。   

ベルギーほど日本人がいないんです。場所によっては日本食レストランも日本人がやっているところがひとつもなかったですし。本当に異国の生活をずっとするという感じでした。   

ーーベルギーはブリュッセルだからかもしれませんが、全て整っている感じがします。

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森岡 ベルギーは整っていますね。国も小さいので、アウェーの遠征の移動も少ないです。食事も日本食があるスーパーがあったり、本当に何でもあるので助かっています。   

――ポーランドにいた時は日本語を話す機会もほとんどなかったですよね?   

森岡 そうなんですよ。学生時代に学校で習ったきたレベルのギリギリの英語で押し通してました。   

――ベルギーはフランス語が多いなという印象ですが、チーム内はフランス語なんですか?   

森岡 チーム内(アンデルレヒト)では英語です。   

――ポーランドの経験もあるので、コミュニケーションは問題ないんじゃないですか?   

森岡 英語は慣れたのでほぼ大丈夫です。   

――英語はヴィッセル神戸にいた時から出来たのですか?   

森岡 ポーランドに来てからですね。英語は学校で習うような一般の日本人レベルです。こっちに来たら何もしゃべれないというような状況でした。   

――ポーランドで苦労しながらも、サッカーで使う英語を覚えていって、今に至るわけですね。   

森岡 そうですね。ベルギーに来てから、わりとみんな英語をしゃべるので、英語のコミュニケーションが増えています。   

――豊川雄太選手のいるオイペンに行きましたが、街中の方々はみんなドイツ語で話してました。チーム内ではフランス語らしいです。マケレレが監督だからでしょうけど。確かにアンデルレヒトには色々な国の選手がいますもんね。 

森岡 色々な国の選手がいるので英語なんでしょうね。   

――ベルギーリーグには日本人選手が増えているじゃないですか。この国では日本人のプレーが活きやすいとか、成長できるとか、何か感じることはありますか?   

森岡 外国人慣れしているベルギーの国民性というか、アフリカ系の選手とか、色んな国の選手がいるので、日本人やアジア人に対する抵抗が少ないです。   

外国人のひとりという感じです。「アジア人だ!!」みたいな雰囲気が少ないので、そこの入り込みやすさはあると思います。   

――外国人選手のひとりとしてスムーズに入っていけるんですね。   

森岡 外国人が多いので、普通にみんながコミュニケーションをとっている中に入るという感じです。

これがポーランドになると外国人枠が確か2人と少ないので、ポーランド人がチームに多いんです。みんなポーランド語でコミュニケーションを取っていて難しさも感じました。

 
ポーランドには他のヨーロッパ圏の選手もいますが、スペイン人やドイツ人などポーランド人からするとリスペクトできる国から来ているので配慮がありますが、アジア人に対しては全然リスペクトがなかったんです。   

ベルギーに来たときに、日本人の入りやすさというのは、凄く感じましたし、ハードルが低いかなと思います。

Vol.2に続く

取材写真:菊池康平